相農農ク活動日誌
京都農芸高校・須知高校交流
2月10~12日にかけて、今年度も京都府を訪問し、京都府立農芸高校、須知高校の皆さんと交流会を実施しました。各学校を訪問し、学校紹介や活動についての報告、農場見学をさせていただきました。また、三校合同で食品開発のワークショップを行ったほか、道の駅京丹波「味夢の里」にて販売会を行いました。本校からはジャムや味噌クッキー、油菜ちゃんドレッシングを販売し、完売する好評ぶりでした。
今回は交流のほか、天橋立に行き、ハマナスの自生地調査を行いました。雪の中、しっかり自生するハマナスを観察することができました。東日本大震災後、支援していただいた感謝を忘れることなく、これらの機会を大切にし、さらに交流を深め、これからもお互いに発展し続けられるよう努力したいと強く思いました。
搾油所開所式
南相馬市信田沢に完成した、菜種油の搾油施設開所式に参加してきました。私たちは震災以降、菜の花栽培や、菜種油を使った商品開発を南相馬農地再生協議会の皆さんと一緒に行なってきました。今までは栃木県に菜種を運び搾油を行なっていましたが、今回の搾油所開所で、栽培から菜種油生産まで一貫して行なえる設備が整い、私たちもうれしく思いました。今後も6次化商品開発などを通じて、南相馬の農業発展に努めていきたいと思います。
「相農みそ」de食育教室
南相馬市立原町第三小学校の6年生を対象に、食育教育を実施しました。今回は、本校で生産された「相農みそ」を給食で使用していただき、その説明を私たちが行いました。味噌の歴史や作り方、効果や味噌を使ったレシピを紹介し、味噌についての知識を深めていただきました。さらに、一緒に給食を食べ、相農みそを使ったみそ汁などが提供され、その中で交流を図ることができました。今回の相農みそを使用した給食は、南相馬市内の幼稚園、小学校、中学校で提供されました。これを機会に味噌についての興味関心を持ってもらいたいと思います。なお、今後はトマトジュースやジャムなどで食育を図れれば嬉しいです。
冬季リーダー研修会
今年も立子山自然の家にて冬季リーダー研修を行いました。先生方の講義を受けたり、自分達で農クをより良いものにしていくにはどうすればいいのかなどを話し合いました。先生方の講義では、目標を設定する大切さや、経験から生まれる自信と成長を学ぶことができ、改めて自分と向き合えることが出来ました。グループワークでは、農クの問題を取り上げ、どう改善していくかや、農クのイメージ向上するにはどうすればいいのかを話し合いました。また「地域から期待され続ける農業クラブ」を目指しを話し合いました。改めて、農クを考える機会となり、ワークショップやレクリエーションを通じて充実した二日間となりました。
花いっぱい運動
昨年に引き続き、今年も市内公共施設に花プランターを設置しました。南相馬警察署、南相馬道の駅、相双ハローワーク、JR常磐線原ノ町駅、南相馬郵便局の5か所にビオラの花プランターを設置し、今回の花いっぱい運動で地域の方々から期待されていることを改めて実感しました。これからも活動を続けて行きたいと思います。
ふくしま大交流フェスタ2017
東京国際フォーラムにて販売を行いました。本校から手造りみそ、みそクッキー、マドレーヌ、りんごジャム、ハマナスジャムを出品し、完売することが出来ました。ハマナスジャムの試食を行っている中で、復興大臣の吉野正芳さんや世界的有名なデザイナーのコシノジュンコさんにハマナスジャムを試食してもらい、おいしいと言ってもらうことができ、大きな自信になりました。
大きな会場で販売を行うのがとても新鮮で、とても良い経験になりました。この経験をこれからの販売活動に活かして行きたいと思います。
ソロプチミスト原町の皆さんと茶話会
森の湯にてソロプチミスト原町の皆さんと茶話会を行いました。
ソロプチミストとは、女性と女児の生活の向上を目指して支援活動を行っている社会福祉支援団体です。ソロプチミスト原町では支援金の贈呈や、幼稚園児による浴育を行っています。茶話会では学校のことや将来の夢、進路についてお話をしました。人生の先輩としてアドバイスを頂くことができ、とても勉強になったと共に、自分の進路について考える良い機会になりました。今回学んだことを忘れずに今後の学校生活に生かしていきたいと思います。
小高復興朝市
「陽だまりサロン ~紅梅~」にて、販売活動を行いました。ジャムや味噌などの加工品と、白菜やネギなどの野菜を販売しました。避難指示が解除されて一年ですが、まだまだ人通りが少ないのが現状です。しかし、訪れた方にたくさん買っていただくことができ、交流を通じてとても勉強になりました。今後も私たちの元気を届け、若い力で復興に携わっていきたいと思います。
放射線教育取材
原子力教育を考える会の先生方が本校を訪れ、震災当時の状況について取材を受けました。日々の農ク活動や、東日本大震災から数年が経っての思い、今の南相馬の現状を伝えることが出来ました。私たちの活動が実を結ぶことで、南相馬の復興に繋がっていくということを改めて実感し、今後の農ク活動一つ一つをより充実なものとしていきたいと思いました。
JA大会参加
今回、福島市飯坂町のパルセ飯坂にてJA大会が行われました。農業クラブ福島県意見研究発表大会で最優秀賞を獲得したハマナスプロジェクトとクラブ活動紹介発表を発表し、表彰式も行われました。今回の経験を今後の活動に活かし、活動をもっと発展できるよう頑張ります。
すぎなみフェスタ2017
東京都杉並区、桃井原っぱ公園で行われた「すぎなみフェスタ」で、本校の加工品や地域の特産物を販売してきました。私たちが持ってきたジャムなどの加工品を、完売することが出来ました。また、ハマナスジャムの試食を行ったところ「おいしい」と好評でしたが、小さな子供や外国人の方には「トマトの味がする」と不評でした。万人受けは難しいかもしれませんが、それらを今後の課題として活動するとともに、次の販売に向けて、準備を重ねていきたいと思います。
また、同じ南相馬市で販売を行ったJAや海苔屋さん、観光協会の方々と協力し、南相馬のPRをしっかり行うことができました。梨の試食や販売、呼びかけなどを通じて南相馬の現状を知っていただくことができ、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。また、「福島県出身なんだ」「むかし東北に住んでてね」「負けずに頑張ってね!」と多くの方声をかけていただき私たちも元気をもらうことができました。
収納祭
収納祭が行われました。この収納祭は大地の恵みに感謝するという思いで行われ、農事報告や各学科の一年間の取り組みを発表した後、グラウンドにて全校生でBBQをしました。穏やかな日和のなか、日頃の実習・命に感謝して、みんなで楽しむことができました。起こした炭でピザを焼く班もあり、バラエティーに富んだ楽しい時間となりました。来年はどうなるでしょうか?今からとても楽しみです。
菜の花播種
南相馬市萱浜の圃場で、菜の花種まき会が実施されました。県内外より多くの参加者が集まり、130名で来年の花を思い浮かべながら播種を行いました。明け方まで続いた雨でどうなるか心配でしたが、作業開始には雨も上がり、一生懸命作業することができました。作業終了後には、遠方より参加して下さった滋賀県立八日市南高校、長野県下伊那農業高校の生徒さんとも交流を行うことができ、有意義な会となりました。
第11回 全国和牛能力共進会
5年に一度の和牛日本一を決める大会、全国和牛能力共進会の家畜審査(高校生の部)に参加しました。全国から県を代表して高校生が和牛の能力を審査する競技で、高校生たちが真剣に牛をみて順位づけをしていました。夜には、交流会もあり全国の生徒と情報交換などをしました。とても有意義な時間になりました。
環境教育学会in岩手
9月2~3日に岩手大学を会場に行われた、環境教育学会に参加してきました。ポスター発表や、環境メッセにて学校の生産物を販売するなかで、様々な方と交流を深めることができ、ハマナスの現状などを知っていただくことができました。いただいた意見をもとに、活動を継続していきたいと思います。
ハマナスジャム作り
先日収穫したハマナスの果実を利用し、ジャム作りを行いました。傷んだ過日の選別や、ヘタ取りをしっかり行ってからジャム作りを行うことで、とてもおいしいジャムへと仕上げることができました。これからも試行錯誤を重ね、地域の定番商品となるよう、研究を続けていきたいと思います。
農ク東北大会(青森)
8月24~25日に青森県十和田市民文化センター他で行われた、日本学校農業クラブ東北連盟青森大会に出場しました。今大会にプロジェクト発表Ⅱ類、プロジェクト発表Ⅲ類、クラブ活動紹介発表、家畜審査競技、平板測量競技で出場しました。大会前夜まで練習を重ね、最高の発表ができましたが、残念ながら全部門最優秀を獲得することができませんでした。この思いを今後に繋げ、さらに頑張っていきたいと思いました。
植樹園調査
ハマナスは実が増えてきて、クコは実ができ、アロニアは実が完熟していました。クサボケは葉が枯れ、マルメロは枯れているものがあり、アケビ、ヤブツバキは変化がなく、その他の樹木は、順調に成長しています。植樹園全体を見てみると、実が熟しているものがあったりと、順調に成長しているものがありましたが、雑草が前回よりもひどく、除草作業を行うもまだまだなところが多かったので、次回は除草作業を中心に、収穫できるものは収穫したいと思います。
府中市との交流
東京都府中市の中学生と大人の方々と交流しました。ハマナスの説明と、生徒が作ったパンとハマナスジャムを試食していただきました。私達が行っているハマナスの研究について知っていただくことが出来ました。ハマナスの試食はとても好評でした。今年初めてハマナスの実を東京都府中市の中学生と大人の方々と、赤く色がついているもの、熟しているものを中心に収穫しました。昨年の7月下旬には収穫できる実が少なかったのですが、今年は多く収穫することが出来ました。収穫した実はヘタを取り、水洗いして冷凍保存しました。実を無駄にしないように週に1回、収穫にいきたいです。これからこの実を使い、様々な加工研究に取り組んでいきたいと思います。
植樹園管理
今回は、植樹園の調査と管理をしました。暑い日が続き雑草が急成長したので除草を行いました。草丈高くなってしまったことと雑草の量が多かったので、先生方に協力していただき刈払機を使って除草をしました。
調査では、ハマナスの実が昨年よりも早く赤くなっているのが多く、今年は昨年よりも早く収穫できると思います。また、クサボケに実がなっていたことが分かりました。これからも、しっかりと調査を行っていきたいです。