カテゴリ:生産環境科
【イノベ外部講師活用】生産環境科2年 AIを用いた「おいしさの見える化」
10月12日(火)、福島イノベーション・コースト構想農業人材育成事業の一環として、野菜の糖度、酸味等の味覚の要素を非破壊で計測できるAI技術を開発した、マクタアメニティ株式会社(伊達市)の代表取締役、幕田武広様から、その技術の開発、普及についてご講義いただくとともに、実技指導を頂戴しました。
マクタアメニティの開発した「おいしさの見える化」アプリはタブレットなどで撮影した野菜などの写真を光の三原色(赤、青、緑)に分光してデジタル化。各色の波長を記録したAIがデータベースの味覚情報と照合し、瞬時においしさを解析して表示するシステムです。講義ではシステムの仕組みを説明していただき、既存の味覚センサーのように作物を破壊する必要がなく、特別な機器の設置や施設への持ち込みが不要などのメリットを紹介していただきました。
その後、アプリを用いて、自分たちが栽培したトマトのおいしさを実際に計測しました。タブレットでトマトを撮影すると、画像からAI分析で味覚情報に変換され「甘味」「酸味」「旨味」「塩味」がレーダーチャートで表示されました。あわせて、日時、糖度、位置情報も表示され、生徒たちは大変興味深そうに、タブレットをのぞいていました。幕田社長より「甘味が高く、とても美味しいトマトとの結果が出ています。」と解説して頂き、生徒達にも笑顔が溢れました。生徒たちは、「おいしさが数値で見えることにより栽培の励みになります。」と話していました。
最新AI肉質評価システム講義&卒論中間発表(畜産班)が行われました!
令和3年9月24日(金)に雲雀ヶ原農場に、福島県農業総合センター畜産研究所 肉畜科 肉畜科長 原恵(はら めぐる)様にお越しいただき、生産環境科2年生産技術コース10名と畜産専攻生6名に対して、全国に先がけ福島県が開発した「最新AI肉質評価システム」について、ご講義いただきました!
実際に撮影された画像や動画も織り交ぜて頂き、大変わかりやすく、生徒も興味深く聞くことができました。
【生徒の声】
「生育途中で肉質予想ができることが経営改善につなげるのは画期的だ」
「福島というブランドの回復のためにも私たちも福島牛について知らなければならないと思いました」
「農家さんの協力を得ながら開発しているから、信頼できるシステムだと思う」
以上、科目「畜産」や「総合実習」の発展的な学びとなりました。
今回も福島イノベーション・コースト構想の「農林水産業」分野の未来を担う高校生として、先端技術に触れ実践的な教育の機会となりました。残念ながら、実際の肥育農家さんのところで、現場実践実習を予定していましたが、コロナ禍の影響で今回は延期となってしまいましたが、再度調整したいと思います!
そして、3年生6名が課題研究の中間発表を行い、原科長様にアドバイスを頂くという貴重な機会を得ることができました。
3年生は研究のまとめに、2年生はこれからのテーマ設定のための大変有意義な時間でした。今回の講義の設定にお力添え頂いたみなさまに感謝申し上げます。
ありがとうございました!!
【実習風景】生産環境科畜産専攻班 今年度最後のセリ!子牛を出荷しました。
令和3年9月7日(火)、福島県家畜市場(本宮市)子牛セリにおいて、「きらら号」を出荷しました。今年度最後のセリでしたが、なんと体重335kg、取引価格721,600円の値を付けていただきました!!(感謝!)
今年出荷した雌子牛3頭のうち、最も体重がのり、そして1番高い値段がつき嬉しかったです。
次の出荷は、来年5月になります。今度は現2年生の番だよ~!がんばれ~!
生物生産科2年生 地域の農業法人等を視察しました!
8月31日(火)、生物生産科2年生が福島県相双農林事務所主催 の「フレッシュ農業ガイド」講座に参加し、地域の農業法人等を視察しました。
最初に訪問した「株式会社相馬牧場」では、ヒツジの飼育施設の見学や本州に数台しかない580馬力のポストハーベスターを見せていただきました。
2軒目の「株式会社大地のめぐみ」では南相馬市で栽培が増えきている小菊栽培の魅力やその難しい点について教えていただきました。
最後に見学した「ごろくファーム株式会社」では、最新の農業機械や収穫物を加工するための加工場を見せていただき、6次化について学ぶことができました。
各農業法人の皆様からは、「農業は頑張った分だけ利益がでるところが面白い!」とのお言葉をいただき、生徒にとっては農業の魅力を再認識する機会となりました。
今回の視察を通して、地域農業への関心を高め、進路選択において農業法人への就職や自営農業を考える契機になればと思います。
【イノベ外部講師活用】生産環境科2年 太陽光利用型植物工場環境制御システム・ポリエステル繊維媒地の活用
6月15日(火)、アースコンシャス株式会社 代表取締役 青山様、新日本空調株式会社の柳沢様、清水様をお迎えし、本校の太陽光利用型植物工場で導入しているポリエステル繊維媒地とその環境制御システムについて、講義をしていただきました。
講義の後には、実際に温室にてCO₂局所施肥制御システムなどの説明をいただきました。また、アースコンシャス株式会社が所在する徳島県のオペレーターに電話をかけ、遠隔地から養液の滴下や細霧冷房装置からの噴霧を行いました。天井から霧が放出され、生徒たちは驚いていました。
今後も相馬農業高校では、最新の太陽光利用型植物工場を用いた、生産活動や課題研究活動に取組んでいきます!
教室での講義
細霧冷房の遠隔操作に驚く生徒たち
青山社長からポリエステル繊維媒地について説明を受ける生徒たち