カテゴリ:生産環境科
【福島県産業人材パワーアップ事業】南相馬市における鳥獣類による農作物被害の実態とその捕獲に係る講義・研修
生産環境科 生産技術コースの3年生12名が、福島県産業人材パワーアップ事業の一環として、南相馬市経済部農政課と連携し、地域の鳥獣類による被害状況の視点から地域課題について学んできました。
また、鳥獣捕獲専任員である松本さんの講義から、捕獲の実際や野生動物の特性を知り、その仕事について経験談をもとに、実際の罠や仕掛けを見たり触ったりして理解を深めることができました。
そして、生産者である相馬牧場の相馬さんの講義は、被害の実態の現場の声として大変貴重なお話となりました。
講義① 「南相馬市の鳥獣被害の状況と対策について」
講師:南相馬市経済部農政課 環境整備担当係長 田中俊行氏
生徒の声「南相馬はサルとイノシシの被害が多い」「昨年度はイノシシ捕獲頭数1850頭、サル82頭」「96%が罠で、4%が銃での捕獲である」「時期によって、多く出没することもわかった」「小動物の被害は年中ある」
講義② 「農作物被害の実態ついて」
講師:株式会社 相馬牧場 代表取締役 相馬秀一氏
生徒の声「,2,3月にイノシシ、サルは牧草の新芽を食べる」「イノシシは子どもに食べさせるため親が畑を荒らす」「電気柵での防除を行っている」「サルはすぐ逃げられるところまでしか荒らさない」「トウモロコシの被害が大きい」「人間のトウモロコシを食べたあと、ウシのトウモロコシを食べに来る」
講義③ 「野生動物の特性とその捕獲の実態、鳥獣捕獲専任員の仕事について」
講師:南相馬市経済部農政課 鳥獣捕獲専任員 松本 功氏
生徒の声「熊に遭遇したら、動かない!」「高齢化が激しい。若い人や最近では女性の活躍もあるとか。」「銃を持ったり、罠をしかけるためには免許が必要だとわかった」「ワナにも種類がある」「松本さんが仕事を365日休むことがないのは、命ある生き物を少しでも苦しみを短い時間にしてあげたいから、と言っていたのが、プロとしてもだけど人としても尊敬できる考えだと思った」
今まで、見たことも聞いたこともない話や、本物のワナを目の前でみたり触ったり。
生徒たちは終始興味を持って研修に参加することができました。
質疑応答も活発に行われ、今後南相馬市にのこる人材として、地域の課題に目を向けることができたと思います。
【イノベ事業】つくば農研機構視察研修について
生産環境科1、2年生49名が、つくば市にあるNARO農研機構の施設「食と農の科学館」「農業生産資源ジーンバンク」「インベントリー展示館」の見学に行ってきました。
「食と農の科学館」では、研究によって作出した品種、研究開発までの道のり、最新のスマート農業の実践事例など、大変興味深い内容を見学することができました。昔の農業器具の展示もあり、科学や農業機械の進歩についても学んできました。
「ジーンバンク」では、作物や野菜の原種を保存する重要性や、ジーンバンクが国内・国外において実際にどのような需要があるか知ることができました。
「インベントリー展示館」では、土壌、水、大気、昆虫、微生物、植物などの標本や資料を基に、農業の在り方について学ぶことができました。
【イノベ事業】スマート農業に関する講習会について
12月7日(火)、ヤンマーアグリジャパン株式会社東北支社、南相馬市役所農政課の皆様に本校雲雀ヶ原農場にお越しいただき、生産環境科2・3年生を対象としたスマート農業についての講義、体験学習を行っていただきました。
講義では、南相馬市が県内の自治体として初めて導入したGNSS固定基地局によって、ロボットトラクタが最小限の誤差で無人作業を行うことができるようになり、作業の効率化や精度アップが期待できることを学ぶことができました。
体験学習ではグループに分かれ、ロボットトラクタの操作、直進アシスト田植え機の操作、農薬散布用ドローン操作などを体験し、最先端の農業機械への理解を深めることができました。
(イノベ見学)酪農牧場ミネロファーム(福島市)に体験研修に行きました!
福島のべ-ションコースト構想事業の一環で、生産環境科生産技術コース2年生による、ミネロファームさんでの酪農体験研修に行きました!
体験内容には、手搾り搾乳、耳標うち、給餌作業など充実したプログラムを準備してくださり、感謝いたします!
冒頭の講義では、東日本大震災後に福島県の酪農復興に向けた取り組みや、今日に至るまで、今後の展望までお話を伺うことができました。
生徒達の視野をしっかり広げてくださいました!
手搾り搾乳では、緊張しながらも全員が搾ることができました!やさしく教えていただき、ありがとうございました!
そして、ウシさんも搾らせてくれてありがとうございました!!
耳標付けは、とっても緊張! 思い切らないと仔牛が怖がってしまう… と分かりつつも、みんな緊張の面持ち。
職員さんの手助けも頂きながら、挑戦しました!
今後の福島県の酪農について思いをはせる、大変有意義な機会となりました。
(イノベ見学)体験型牧場「かつらおヤギ広場がらがらどん」に行きました!(生産環境科 生産技術コース)
10月13日(水)あいにくの天候ではありましたが、今年5月にオープンした「がらがらどん」に体験研修に行ってきました!
はじめてヤギと触れ合った生徒がほとんど!
そんな中、ヤギの乳しぼりに挑戦!(ドキドキ…)
あたたかい山羊ミルクに感動!
エサをあげてみると、寄ってきてくれました!(かわいい!)
最後は、ヤギミルクのジェラードアイス。牛乳でつくったジェラードとはひと味違いますよ!
ぜひ、来園の際には召し上がれ!
【イノベ外部講師活用】生産環境科2年 AIを用いた「おいしさの見える化」
10月12日(火)、福島イノベーション・コースト構想農業人材育成事業の一環として、野菜の糖度、酸味等の味覚の要素を非破壊で計測できるAI技術を開発した、マクタアメニティ株式会社(伊達市)の代表取締役、幕田武広様から、その技術の開発、普及についてご講義いただくとともに、実技指導を頂戴しました。
マクタアメニティの開発した「おいしさの見える化」アプリはタブレットなどで撮影した野菜などの写真を光の三原色(赤、青、緑)に分光してデジタル化。各色の波長を記録したAIがデータベースの味覚情報と照合し、瞬時においしさを解析して表示するシステムです。講義ではシステムの仕組みを説明していただき、既存の味覚センサーのように作物を破壊する必要がなく、特別な機器の設置や施設への持ち込みが不要などのメリットを紹介していただきました。
その後、アプリを用いて、自分たちが栽培したトマトのおいしさを実際に計測しました。タブレットでトマトを撮影すると、画像からAI分析で味覚情報に変換され「甘味」「酸味」「旨味」「塩味」がレーダーチャートで表示されました。あわせて、日時、糖度、位置情報も表示され、生徒たちは大変興味深そうに、タブレットをのぞいていました。幕田社長より「甘味が高く、とても美味しいトマトとの結果が出ています。」と解説して頂き、生徒達にも笑顔が溢れました。生徒たちは、「おいしさが数値で見えることにより栽培の励みになります。」と話していました。
最新AI肉質評価システム講義&卒論中間発表(畜産班)が行われました!
令和3年9月24日(金)に雲雀ヶ原農場に、福島県農業総合センター畜産研究所 肉畜科 肉畜科長 原恵(はら めぐる)様にお越しいただき、生産環境科2年生産技術コース10名と畜産専攻生6名に対して、全国に先がけ福島県が開発した「最新AI肉質評価システム」について、ご講義いただきました!
実際に撮影された画像や動画も織り交ぜて頂き、大変わかりやすく、生徒も興味深く聞くことができました。
【生徒の声】
「生育途中で肉質予想ができることが経営改善につなげるのは画期的だ」
「福島というブランドの回復のためにも私たちも福島牛について知らなければならないと思いました」
「農家さんの協力を得ながら開発しているから、信頼できるシステムだと思う」
以上、科目「畜産」や「総合実習」の発展的な学びとなりました。
今回も福島イノベーション・コースト構想の「農林水産業」分野の未来を担う高校生として、先端技術に触れ実践的な教育の機会となりました。残念ながら、実際の肥育農家さんのところで、現場実践実習を予定していましたが、コロナ禍の影響で今回は延期となってしまいましたが、再度調整したいと思います!
そして、3年生6名が課題研究の中間発表を行い、原科長様にアドバイスを頂くという貴重な機会を得ることができました。
3年生は研究のまとめに、2年生はこれからのテーマ設定のための大変有意義な時間でした。今回の講義の設定にお力添え頂いたみなさまに感謝申し上げます。
ありがとうございました!!
【実習風景】生産環境科畜産専攻班 今年度最後のセリ!子牛を出荷しました。
令和3年9月7日(火)、福島県家畜市場(本宮市)子牛セリにおいて、「きらら号」を出荷しました。今年度最後のセリでしたが、なんと体重335kg、取引価格721,600円の値を付けていただきました!!(感謝!)
今年出荷した雌子牛3頭のうち、最も体重がのり、そして1番高い値段がつき嬉しかったです。
次の出荷は、来年5月になります。今度は現2年生の番だよ~!がんばれ~!
生物生産科2年生 地域の農業法人等を視察しました!
8月31日(火)、生物生産科2年生が福島県相双農林事務所主催 の「フレッシュ農業ガイド」講座に参加し、地域の農業法人等を視察しました。
最初に訪問した「株式会社相馬牧場」では、ヒツジの飼育施設の見学や本州に数台しかない580馬力のポストハーベスターを見せていただきました。
2軒目の「株式会社大地のめぐみ」では南相馬市で栽培が増えきている小菊栽培の魅力やその難しい点について教えていただきました。
最後に見学した「ごろくファーム株式会社」では、最新の農業機械や収穫物を加工するための加工場を見せていただき、6次化について学ぶことができました。
各農業法人の皆様からは、「農業は頑張った分だけ利益がでるところが面白い!」とのお言葉をいただき、生徒にとっては農業の魅力を再認識する機会となりました。
今回の視察を通して、地域農業への関心を高め、進路選択において農業法人への就職や自営農業を考える契機になればと思います。
【イノベ外部講師活用】生産環境科2年 太陽光利用型植物工場環境制御システム・ポリエステル繊維媒地の活用
6月15日(火)、アースコンシャス株式会社 代表取締役 青山様、新日本空調株式会社の柳沢様、清水様をお迎えし、本校の太陽光利用型植物工場で導入しているポリエステル繊維媒地とその環境制御システムについて、講義をしていただきました。
講義の後には、実際に温室にてCO₂局所施肥制御システムなどの説明をいただきました。また、アースコンシャス株式会社が所在する徳島県のオペレーターに電話をかけ、遠隔地から養液の滴下や細霧冷房装置からの噴霧を行いました。天井から霧が放出され、生徒たちは驚いていました。
今後も相馬農業高校では、最新の太陽光利用型植物工場を用いた、生産活動や課題研究活動に取組んでいきます!
教室での講義
細霧冷房の遠隔操作に驚く生徒たち
青山社長からポリエステル繊維媒地について説明を受ける生徒たち